
あまり知らない再生可能エネルギー賦課金
2025年08月25日 09:01
再エネ賦課金とは?
正式には 「再生可能エネルギー発電促進賦課金」 といいます。
これは、国が太陽光や風力などの再生可能エネルギーを普及させるために設けた制度(固定価格買取制度:FIT)にかかる費用を、全国の電気利用者が電気料金に上乗せして負担する仕組みです。
仕組みの流れ
太陽光や風力などの発電事業者が、電力会社に電気を売る
電力会社は国が定めた**固定価格(FIT価格)**で電気を買い取る
その買い取りにかかった費用を、全国の電気利用者から集める
集めたお金が「再エネ賦課金」として電気料金に反映される
つまり、私たちの毎月の電気代の中には、この再エネ賦課金が含まれているんです。
賦課金の金額
請求書を見ると「再エネ発電賦課金」などと明記されています。
金額は 1kWhあたりの単価 × 使用電力量 で計算。
たとえば2024年度(令和6年度)の再エネ賦課金単価は 3.49円/kWh。
→ 月400kWh使う家庭なら 約1,400円 が賦課金として上乗せされます。
今後の動向
FIT制度のコスト増大で、一時期は年々上昇してきました。
現在は国が抑制策を進めており、2023年度に比べて2024年度は少し下がっています。
ただし再エネの普及状況や電力市場の動きによって、今後も変動する可能性があります。
まとめ
再エネ賦課金=再生可能エネルギー普及のための国民負担金
電気料金に「使用量×単価」で上乗せされる
家計への影響は大きく、月1,000円超になる世帯も多い
一方で、自宅に太陽光発電を設置すれば自家消費分には賦課金がかからないので、導入のメリットにもつながります