
住宅ローン減税って?
2025年09月29日 13:32
1. 住宅ローン減税とは?
住宅ローンを利用してマイホームを購入・新築・増改築した人が、一定の要件を満たす場合に、所得税や住民税が控除される制度です。
ローン返済初期は利息の負担が大きいため、その負担を軽減し、家を建てやすくするのが目的です。
2. 控除の仕組み
控除額:住宅ローン残高の0.7%(令和4年以降の制度基準)
控除期間:最長13年間(一般住宅は10年の場合もあり)
控除上限:新築か中古か、省エネ基準を満たすかによって異なる
例)
3,000万円の住宅ローン残高 × 0.7% = 21万円
→ この金額が、その年の所得税・住民税から差し引かれる。
3. 適用条件(主なもの)
自分が住むための住宅であること(投資用・別荘は対象外)
床面積が50㎡以上(令和4年以降は40㎡でも可、ただし所得制限あり)
住宅ローンの返済期間が10年以上あること
入居した年の合計所得金額が2,000万円以下であること
4. 控除を受けるための手続き
1年目:確定申告が必要(会社員も含む)
2年目以降:給与所得者は年末調整でOK(自営業者は確定申告継続)
必要書類には、登記事項証明書・売買契約書や請負契約書・源泉徴収票・住宅ローン残高証明書などがあります。
5. 令和の制度変更ポイント
控除率が1.0% → 0.7%に引き下げ
床面積要件が50㎡ → 40㎡に緩和(ただし所得制限1,000万円以下)
省エネ性能の高い住宅ほど控除上限が大きい(ZEHや低炭素住宅などは優遇)
6. メリット・デメリット
メリット
所得税・住民税の負担が減り、実質的にローン返済が軽くなる
省エネ住宅を選ぶことで、さらに優遇が受けられる
デメリット
所得税をあまり払っていない人(低所得層)は恩恵が少ない
制度は将来の税制改正で変わる可能性がある
まとめ
住宅ローン減税は、「借入残高 × 0.7%」を最長13年間、税金から差し引けるお得な制度です。
ただし、年収や住宅の性能・床面積によって条件が変わるので、契約前に自分が対象になるかを必ず確認することが大切です。