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住宅建築のための確認申請の手順が変わりました。

住宅建築のための確認申請の手順が変わりました。

2025年10月05日 16:46

🔍 確認申請の手順が変わりました ― 最新制度と注意点(令和版)

家づくりを進めるうえで避けて通れない「確認申請」。
しかし最近、その手続きや審査の流れに変化が出てきています。
その変化を押さえておかないと、着工が遅れたり、計画自体を見直さざるを得ないケースも出てきます。

以下、改めて“今”の確認申請のポイントと注意点を整理しておきます。


✅ 変わった点・注意すべきこと

  1. 審査の目が厳しくなっている
     構造・耐震・防火・断熱性能など、安全・性能基準のチェックが以前より細かくなっています。
     特に断熱性能・省エネ基準(ZEH対応等)が重視されるようになってきました。

  2. 審査期間・補正対応がシビア化
     不備・矛盾があると「補正指摘」が出るケースが増えており、再提出期間が短く設定される場合も。
     余裕をもって書類作成・確認作業を進めることが不可欠です。

  3. 電子申請・デジタル対応の拡大
     自治体や指定確認検査機関で、電子申請やオンラインでの図面提出などデジタル化を促す動きが加速しています。
     フォーマットやファイル仕様が厳密になっていることもあります。

  4. 用途変更/増改築の扱い見直し
     建築の変更がある際(用途変更、増築、改築など)、以前は不要とされていたものでも申請対象になるケースがあります。
     特に「用途変更」では法令適合性・防火性能・避難の安全性などの再チェックが求められる場合が増えています。横松建築設計事務所

  5. 構造計算・性能評価の提出義務化傾向
     建物の規模や仕様に応じて、構造計算書や断熱性能計算(断熱・気密)を求められるケースが増えています。


🛠 新しい流れのイメージ(手順まとめ)

  1. 事前相談・設計構想

  2. 法令調査・仕様確認

  3. 図面・仕様書・構造計算書の作成

  4. 申請書類のまとめ・提出

  5. 審査・補正指摘対応

  6. 確認済証交付 → 着工

  7. 中間検査・工程検査(必要な場合)

  8. 工事完了 → 完了検査 → 検査済証交付

昔よりステップの「補正対応」「性能チェック」が重視されている点が特徴です。


💭 これから家を建てるあなたに伝えたいこと

  • 手続きを後回しせず、設計段階から役所・検査機関と連携をとること

  • 性能や法令の最新基準を押さえる専門家を選ぶこと

  • スケジュールに余裕を持たせ、修正・補正対応を見込んでおくこと

家を建てる時代も変わりました。
「過去の経験」や「慣例だけ」で進めるのではなく、令和の基準を理解しながら進めることが、後悔しない家づくりにつながります。