社長のひとりごとBLOG(だけどためになるかも)

絶対に考えるべき適正偏差比率とは?

絶対に考えるべき適正偏差比率とは?

2025年12月19日 18:02

絶対に考えるべき

住宅ローンの「適正偏差比率」とは?

家づくりで失敗する人の多くは、
この数字を知らないまま契約しています。

それが――
適正偏差比率です。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、
実は住宅ローンでは最重要指標と言っても過言ではありません。


■ 適正偏差比率とは何か?

簡単に言うと、

「世帯年収に対して、住宅ローン返済がどれくらい占めているか」

を表した比率です。

一般的には
返済負担率
住宅費比率
とも呼ばれますが、

ここではあえて
👉 適正偏差比率
と呼びます。

理由は、
「平均」ではなく
自分の生活からズレていないかを見る指標だからです。


■ 銀行が見る比率と、生活者が見るべき比率は違う

まず知っておいてほしい事実があります。

● 銀行がOKを出す返済比率

  • 年収の 35%前後(場合によっては40%)

👉 これは
**「貸せるかどうか」**の基準であって、
**「楽に暮らせるか」**の基準ではありません。


■ 本当に安全な「適正偏差比率」

生活者目線で見ると、
絶対に守るべきゾーンはここです。

◎ 理想ゾーン

👉 年収の20%以内

◎ 許容ゾーン

👉 20〜25%

▲ 危険ゾーン

👉 25%超

✖ 破綻ゾーン

👉 30%超


■ なぜ25%を超えると危険なのか?

理由はシンプルです。

住宅ローン以外にも、人生には必ず支出があります。

  • 教育費(これが一番重い)

  • 車の購入・維持費

  • 保険

  • 修繕・メンテナンス

  • 突発的な出費

  • 老後資金

返済比率が25%を超えると、
これらを削るしかなくなるのです。


■ 具体例で見てみる(年収400万円)

  • 年収400万円

  • 手取り:約320万円

  • 月手取り:約26.5万円

▶ 適正偏差比率20%

  • 月返済:約 5.3万円

▶ 適正偏差比率25%

  • 月返済:約 6.6万円

この差、たった1.3万円ですが、

  • 外食が減る

  • 貯金ができない

  • 車検が怖くなる

  • 金利上昇が直撃する

という生活になります。


■ 偏差比率で分かる「失敗しない予算」

住宅購入は
金額から考えてはいけません。

正しい順番はこれです。

① 月々いくらまでなら安心か
② それが年収の何%か
③ そこから借入額を逆算
④ 最後に家と土地を選ぶ

この順番を守るだけで、
家づくりの失敗は9割防げます。


■ なぜ「偏差」という言葉を使うのか?

同じ年収400万円でも、

  • 車2台の家庭

  • 教育費がこれからの家庭

  • 共働きかどうか

で、正解は全く違うからです。

平均に合わせるのではなく、
自分の生活からズレていないか

それを見るための指標が
👉 適正偏差比率です。


■ 金利上昇時代は「比率」を守った人が勝つ

これからは、

  • 金利が上がる

  • 物価も上がる

  • 税金・保険料も上がる

そんな時代です。

だからこそ、

✔ ギリギリ借りない
✔ 銀行基準で判断しない
✔ 適正偏差比率を守る

これが、
家を買った後も幸せでいるための条件です。


■ まとめ|絶対に覚えておいてほしい数字

  • 理想:年収の20%以内

  • 上限:25%まで

  • 30%は要注意

  • 銀行OK=安心ではない


家は
「買えた人」が成功なのではありません。
10年後も笑って暮らせている人が成功です。