
設計に、お金をかけすぎていませんか?40坪前後なら「一流設計のアレンジ」が賢い こんにちは。
2026年08月23日 15:46
設計に、お金をかけすぎていませんか?40坪前後なら「一流設計のアレンジ」が賢い
こんにちは。
アルファテックグループ代表の森岡真司です。
注文住宅を考えると、
「せっかく建てるなら、世界に一つだけの家にしたい」
「設計やデザインには徹底的にこだわりたい」
と思う方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、設計やデザインは大切です。
しかし、一般的な30坪から40坪程度の住宅では、完全オリジナルの設計に多額の費用をかけても、かけた金額ほど暮らしやすさや満足度が向上しない場合があります。
少し厳しい言い方かもしれませんが、
設計にお金をかけたことと、良い家になることは同じではありません
40坪前後の家で必要な空間は、ある程度決まっている
一般的なご家族が暮らす住宅には、必要となる空間があります。
玄関
リビング、ダイニング
キッチン
浴室
洗面脱衣室
トイレ
主寝室
子ども部屋
収納
廊下や階段
敷地条件や家族構成による違いはありますが、30坪から40坪程度の住宅で必要な部屋は、ある程度共通しています。
限られた床面積の中で、これらの空間を使いやすく配置することが設計の基本です。
個性的なデザインを実現しようとしても、床面積に大きな余裕がなければ、どこかの空間を削らなければいけません。
見た目を優先した結果、収納が減る、家事動線が長くなる、家具が置きにくくなるということもあります。
完全オリジナルだから暮らしやすいとは限らない
ゼロから間取りをつくる完全自由設計には、魅力があります。
しかし、自由であることと、完成度が高いことは別です。
打ち合わせの中で出てきた要望をすべて取り入れると、
建物の形が複雑になる
廊下や余分な通路が増える
柱や壁の位置に無理が出る
窓の大きさや位置が不自然になる
家具を置く場所がなくなる
外観がまとまらなくなる
工事費が上がる
ということがあります。
お客様の希望を全部入れた間取りが、必ずしも最も暮らしやすい間取りではありません。
住宅設計では、何を入れるかと同じくらい、何を入れないかが大切です。
デザイン費だけでなく、施工費も上がる
設計にこだわることで増えるのは、設計料だけではありません。
建物の形が複雑になれば、材料、施工の手間、工期も増えます。
例えば、
建物の凹凸を増やす
屋根の形を複雑にする
特殊な窓を採用する
造作家具を増やす
特注の建具を使う
吹き抜けや大開口を設ける
一般的でない素材を使用する
といった設計は、工事費を押し上げる可能性があります。
完成時はおしゃれに見えても、将来の修理や交換で一般的な部材が使えず、メンテナンス費が高くなることもあります。
設計費だけを見るのではなく、建築費と維持費まで含めて判断することが必要です。
かけた費用ほど資産価値が上がるとは限らない
設計やデザインに500万円多くかけたからといって、将来の売却価格が500万円上がるとは限りません。
特定のご家族だけに合わせた個性的な間取りは、別の方にとっては使いにくい場合があります。
個性的な素材や設備も、売却時には評価されないことがあります。
将来の資産価値を考えるなら、
一般的な家族が使いやすい間取り
家具を配置しやすい部屋
無駄の少ない動線
維持管理しやすい外観
修理しやすい設備や部材
需要のある土地
などのほうが重要です。
自分らしさは必要ですが、個性的にしすぎることで将来の選択肢を狭めないことも大切です。
「一流設計のアレンジ」とは何か
私がおすすめしたいのは、実績ある設計者や住宅会社が考えた、完成度の高い基本プランを活用する方法です。
一流の設計思想が入ったプランには、
家事動線
収納の位置
採光と通風
家具の配置
構造の安定
水回りのまとまり
外観のバランス
面積の有効活用
など、これまでの経験が反映されています。
この基本プランをそのまま押しつけるのではありません。
ご家族の人数、生活スタイル、土地の向き、周辺環境、予算などに合わせて、必要な部分だけをアレンジします。
これが、
「一流設計を、自分たちの暮らしに合わせて使う」
という考え方です。
ゼロから考えないからこそ完成度が高い
車を買うとき、エンジンや車体をゼロから設計する人はほとんどいません。
完成度の高い車種から、色、グレード、必要なオプションを選びます。
住宅も、同じように考えることができます。
十分に検討され、実際の生活で使いやすさが確認された基本プランから、
部屋の使い方を変える
収納を増減する
窓の位置を土地に合わせる
内装の色や素材を選ぶ
必要な設備を追加する
家族構成に合わせて部屋を調整する
というアレンジを行います。
基本となる設計が優れていれば、ゼロから考えなくても自分たちらしい家はつくれます。
アレンジ設計のメリット
1.予算が分かりやすい
基本プランと標準仕様が決まっているため、最初から価格を把握しやすくなります。
打ち合わせを重ねるたびに、見積もりが大きく上がるリスクを抑えられます。
2.打ち合わせで迷いにくい
何もない状態からすべてを決めるのではなく、完成度の高い案を基準に考えられます。
選択肢が整理されるため、ご家族の負担も軽くなります。
3.無駄な面積を減らしやすい
廊下、収納、水回りなどが効率良く配置されているため、コンパクトでも暮らしやすい家をつくりやすくなります。
4.施工品質を安定させやすい
経験のある納まりや部材を使うことで、現場での判断や特殊施工を減らし、品質を安定させやすくなります。
5.将来のメンテナンスを考えやすい
一般的な材料や設備を採用すれば、修理や交換もしやすくなります。
アレンジするべき部分
基本プランを利用しても、すべてをそのまま建てる必要はありません。
特に次の部分は、ご家族と土地に合わせて検討します。
土地に合わせた窓と建物配置
同じ間取りでも、道路や隣家、日当たりによって、適切な窓の位置は違います。
家族構成に合わせた部屋
お子さんの人数、在宅勤務、将来の同居などによって、必要な部屋を調整します。
家事動線と収納
洗濯方法、買い物の量、持ち物など、ご家庭の習慣に合わせて配置します。
住宅性能
地域の気候や暮らし方、光熱費の考え方に合わせて、断熱、窓、設備などを選びます。
内装と外観
壁紙、床材、建具、照明、外壁の色などで、ご家族らしさを表現できます。
間取りを複雑にしなくても、素材や色、家具、照明の選び方で印象は大きく変わります。
お金をかけるなら、暮らしに効果のある部分へ
設計や見た目だけにお金を集中させるのではなく、毎日の暮らしに効果がある部分へ予算を使うべきです。
例えば、
断熱性能
窓の性能
耐震性
使いやすい収納
短い家事動線
将来のメンテナンス
光熱費を抑える設備
土地の立地や生活環境
などです。
人から見て分かりやすいデザインより、住んでいるご家族が毎日実感できる快適さにお金を使う。
そのほうが、長期間で考えた費用対効果は高くなります。
完全自由設計が向いている場合もある
完全オリジナル設計を否定しているわけではありません。
例えば、
狭小地や変形地
高低差の大きな土地
店舗や事務所との併用住宅
特別な介護やバリアフリーへの対応
二世帯住宅
特殊な趣味や仕事の空間
建築そのものに強い価値を感じている
など、一般的な基本プランでは対応しにくい条件があります。
このような場合は、経験豊富な建築家や設計者に依頼し、ゼロから設計する意味があります。
重要なのは、完全自由設計が必要な理由があるかどうかです。
「せっかくの注文住宅だから」という理由だけで、多額の設計費と建築費をかける必要はありません。
40坪前後なら基本設計の質が重要
一般的な30坪から40坪程度の家では、使える面積が限られています。
限られた面積の中で、必要な部屋、収納、水回り、動線をまとめると、合理的な間取りには一定の共通点が出てきます。
そこで無理に個性を出そうとすると、暮らしやすさや構造、費用にしわ寄せが出ることがあります。
だからこそ重要なのは、奇抜さではありません。
基本となる設計の完成度です
一流の設計思想が入った基本プランを選び、それをご家族の暮らしと土地に合わせて調整する。
この方法なら、設計の品質を保ちながら、予算も管理しやすくなります。
良い家は「高い設計料」で決まらない
良い家とは、見学した人が驚く家ではありません。
住んでいるご家族が、
「動きやすい」
「片づけやすい」
「冬も快適」
「支払いにも無理がない」
「この家で十分幸せだ」
と思える家です。
完全オリジナルであることより、暮らしやすく、無理なく維持できることのほうが大切です。
家づくりに使える予算には限りがあります。
その限られたお金を、複雑な設計や見た目だけに使うのか。
それとも、完成度の高い設計、住宅性能、土地、将来の安心に使うのか。
ぜひ一度、考えてみてください。
アルファテックグループでは、一流の設計思想を取り入れた基本プランを、ご家族の暮らし、土地、予算に合わせてアレンジします。
ゼロから要望を増やして価格を上げるのではなく、完成度の高い家を、無理のない価格でご提案します。
アルファテックグループ
代表取締役 森岡真司
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