日当たり・風通し・方位を意識する 南向きリビング、東側の寝室など、自然環境を活かす工夫。 冬の暖かさ、夏の涼しさを間取りで調整。
2025年07月07日 18:11
家の方位と日当たりで変わる暮らしの質|自然環境を活かした間取りの工夫
【はじめに】「光」と「風」は無料の快適設備
電気や空調に頼りすぎず、自然の力で快適な空間をつくることは、これからの家づくりでますます重要になります。
方位や日当たりを理解すれば、冬に暖かく、夏に涼しい家を実現できます。
【基本の方位別 特徴とおすすめの部屋配置】
◉ 南向き:一年を通じて日当たり良好
おすすめ:リビング・ダイニング・子ども部屋
冬は日射で暖かく、夏は庇(ひさし)で直射日光を調整
◉ 東向き:朝日が入りやすい
おすすめ:寝室・和室・朝活スペース
目覚めが自然にできるため、健康的な生活リズムに
◉ 西向き:夕方の西日が強い
注意点:夏の暑さ対策が必要(庇・遮光カーテン・植栽)
おすすめ:収納スペースや浴室、トイレなど滞在時間の短い場所
◉ 北向き:安定した明るさ・夏は涼しい
おすすめ:キッチン、洗面所、書斎など熱源のある部屋
夏でも快適。直射日光は少ないが、採光窓を工夫すると明るくなる
【風通しを良くする間取りの工夫】
窓を対面に配置(南北・東西で空気の流れをつくる)
吹き抜けや階段ホールを通じた立体的な通風
引き戸やルーバー扉で風を通す間仕切りの工夫
【日当たりと断熱のバランス】
大開口の窓=快適とは限らない
→ 遮熱・断熱性能の高い窓ガラスを選ぶ庇やバルコニーで夏の日射をコントロール
【まとめ】自然と調和した暮らしを設計から
方位と自然条件を活かすことは、「快適さ」「省エネ」「健康」に直結します。
地盤や土地の形状に合わせて、自然の力を味方にした間取りづくりを心がけましょう。