
注文住宅とローコスト住宅は全くの別物です
2025年08月26日 13:13
「注文住宅の予算が足りないからローコストで…」は成り立たない
住宅相談に来られる方の中には、こういう声がよくあります。
「ハウスメーカーで3,000万円と言われたんですが、同じ内容で2,000万円でできませんか?」
しかし結論から言えば、それは絶対に不可能です。
家の価格は、使う材料・工法・人件費・保証・管理体制といったコストの積み重ねで成り立っています。仕様も設備も変えずに1,000万円も削ることは、構造的にあり得ないのです。
注文住宅とローコスト住宅の本質的な違い
注文住宅の特徴
間取りや外観、設備を自由に決められる
打ち合わせが多く、細部までこだわることが可能
希望を積み重ねるほど金額は膨らむ
「理想を形にする」ための商品
ローコスト住宅の特徴
間取りや仕様は規格化され、選択肢は限定的
大量仕入れや工期短縮でコストを抑える仕組み
オプションを増やすと割安感はなくなる
「予算に合わせて住まいを持つ」ための商品
つまり、注文住宅は「理想を実現するための家」、
ローコスト住宅は「予算に合わせるための家」 なのです。
分かりやすい例え:吉野家の牛丼と飛騨牛
「仕様も変えずに安くして欲しい」という要望は、こう例えると分かりやすいです。
「吉野家の牛丼を倍の金額払うから、飛騨牛にして欲しい」
「トヨタのアルファードを、軽自動車の値段で売って欲しい」
材料を変えなければ品質も変わらないし、価格も変わりません。逆に、価格を下げようと思えば仕様や仕組みを見直す必要があるのです。
正しい選び方のポイント
理想を優先するなら注文住宅
予算を優先するならローコスト住宅
どちらが良い・悪いではなく、目的が全く違う商品です。
「注文住宅の廉価版=ローコスト住宅」ではないことを理解しておくことが、家づくりで後悔しないための第一歩になります。
👉 まとめると、注文住宅とローコスト住宅は「代替」ではなく「別カテゴリー」。
その違いをしっかり理解した上で、どちらを選ぶのかを決めることが大切です。