
地域区分とは?
2025年09月14日 11:10
地域区分とは?住宅の断熱性能を決める大切な基準
家づくりの相談の中で「この地域は地域区分○です」と言われることがあります。
これは、建築基準法や省エネ基準において重要な 「地域区分」 を指しています。
1. 地域区分とは?
地域区分とは、日本全国を気候条件によって区分した区分制度です。
目的は、各地域の気候に応じて「断熱性能の基準」を変えることにあります。
北海道と沖縄では必要な断熱性能が違う
同じ日本でも、気温差・湿度差・日射量が大きいため、地域ごとに断熱基準を細かく設定しているのです。
2. 地域区分の仕組み
国土交通省の省エネ基準では、日本を 1〜8地域 に分けています。
1地域:北海道など極寒地(最も厳しい断熱性能が必要)
2〜3地域:東北・北陸の寒冷地
4〜6地域:関東・東海・近畿など温暖地(岐阜・愛知・三重も含まれる)
7〜8地域:九州南部・沖縄など温暖地(断熱基準は比較的緩い)
👉 岐阜県東濃エリア(可児市・多治見市・土岐市)は 6地域 に分類されます。
3. 地域区分とUA値の基準
UA値(外皮平均熱貫流率)とは、家の断熱性能を示す数値です。
地域区分ごとに基準値が定められています。
例:
1地域(北海道):UA値 0.46以下
6地域(岐阜・愛知など):UA値 0.87以下
地域が暖かいほど基準は緩く、寒い地域ほど厳しい基準になります。
4. なぜ地域区分が大事なの?
暖かい地域に北海道並みの断熱材を入れるとコストが高すぎる
寒冷地で断熱を弱くすると、光熱費がかかり健康被害も出る
地域に合わせた断熱性能を設計することで、快適さとコストのバランスが取れる
5. まとめ
地域区分とは、気候条件に合わせて日本を1〜8地域に分け、それぞれで必要な断熱性能を定めたものです。
北海道は1地域 → 厳しい基準
岐阜東濃エリアは6地域 → 比較的温暖な基準
沖縄は8地域 → 緩い基準
クロネコハウスでは、地域区分に基づいた断熱設計を行い、無駄なコストをかけずに快適に暮らせる住まいをご提案しています。