
金利たった0.1%上昇でこんなに変わる!
2025年12月19日 17:48
金利が0.1%上がるだけでここまで違う
3,000万円の住宅ローン【35年・40年】徹底比較
「金利が0.1%上がったくらい、大したことないでしょ?」
最近よく聞く言葉ですが、
住宅ローンではその“0.1%”が家計に大きな差を生みます。
今回は
借入3,000万円
35年返済・40年返済
それぞれで、金利が0.1%上昇した場合を分かりやすく見ていきます。
■ まずは35年ローンの場合
● 金利1.0%(元利均等・35年)
毎月返済額:約 84,500円
総返済額:約 3,550万円
● 金利1.1%(0.1%上昇)
毎月返済額:約 86,000円
総返済額:約 3,610万円
▶ 差額は?
毎月:約 +1,500円
総返済額:約 +60万円以上
たった0.1%で、
軽自動車1台分近い金額が変わります。
■ 次に、人気の40年ローンの場合
最近は
「月々の支払いを抑えたい」
「家計に余裕を持たせたい」
という理由で、40年ローンを選ぶ方が増えています。
● 金利1.0%(元利均等・40年)
毎月返済額:約 75,800円
総返済額:約 3,640万円
● 金利1.1%(0.1%上昇)
毎月返済額:約 77,400円
総返済額:約 3,710万円
▶ 差額は?
毎月:約 +1,600円
総返済額:約 +70万円以上
返済期間が長い分、金利上昇の影響はさらに大きくなります。
■ 35年と40年を比べるとどうなる?
内容35年ローン40年ローン月々返済約84,500円約75,800円総返済額約3,550万円約3,640万円金利上昇の影響大さらに大
✔ 月々の楽さは40年
✔ 総支払額は35年が少ない
✔ 金利上昇リスクは40年の方が大きい
■ 40年ローンが向いている人・注意点
◎ 向いている人
共働きで家計に余裕を持たせたい
教育費ピーク前の負担を軽くしたい
将来的に繰上返済を考えている
▲ 注意が必要な人
定年後も返済が残る
将来の収入に不安がある
「借りられる額」で家を決めてしまう
40年ローン自体が悪いわけではありません。
考えなしに選ぶことが危険なのです。
■ 本当に怖いのは「0.1%が何度も起きること」
今回は0.1%の話ですが、
0.3%
0.5%
と上がれば、
差額は100万円、200万円単位になります。
借入額が大きいほど
返済期間が長いほど
その影響は確実に家計を圧迫します。
■ 家づくりで一番大切な視点
大きい家が欲しいわけじゃない。
豪華な設備が欲しいわけでもない。
買った後の暮らしに、ゆとりが欲しい。
月々1,500円〜1,600円の差は、
外食1回
子どもの習い事
将来の貯蓄
確実に「暮らしの余裕」を削っていきます。
■ 家は「買えるか」より「払い続けられるか」
金利が上がる時代だからこそ、
住宅ローンは勢いで決めるものではありません。
✔ 無理のない借入額
✔ 将来を見据えた返済計画
✔ 建てた後も安心できる家計設計
これが、これからの家づくりには欠かせません。
※金利・返済額は目安です。条件により異なります。