
「借りられる金額」ではなく「払える予算」から逆算する家づくり
2026年08月23日 13:36
「借りられる金額」ではなく「払える予算」から逆算する家づくり
こんにちは。
アルファテックグループ代表の森岡真司です。
今回は、私が家づくりで最も大切だと考えている「予算」についてお話しします。
住宅会社に相談へ行くと、最初に年収や勤続年数などを確認され、
「これくらいまで住宅ローンを借りられます」
と説明されることがあります。
しかし、私は「銀行からいくら借りられるか」だけで家の予算を決めることには、少し違和感があります。
なぜなら、
借りられる金額と、無理なく払い続けられる金額は同じではないからです
住宅ローンは、借りたときではなく、返し続けるときのことを考えなければいけません。
住宅ローン以外にも生活費はかかります
家を建てたあとも、生活は続きます。
お子さんの教育費、車の購入や買い替え、食費、光熱費、保険料、固定資産税、家のメンテナンス費など、必要なお金は住宅ローンだけではありません。
さらに、家族旅行や外食、趣味を楽しむためのお金も必要です。
せっかく理想の家を建てても、住宅ローンの返済が重くなり、
「旅行に行けない」
「車を買い替えられない」
「子どもの教育費が心配」
「毎月の支払いに追われている」
という生活になってしまったら、本当に幸せな家づくりだったと言えるでしょうか。
私は、家を建てること自体が目的ではないと考えています。
家を建てたあと、ご家族が安心して暮らせること
それが家づくりの本当の目的です。
今の家賃と同じ返済額なら安心とは限りません
例えば、現在の家賃が月7万円だったとします。
住宅会社から、
「月々7万円台でマイホームが持てます」
と言われれば、今の家賃とあまり変わらないため、無理なく払えそうに感じるかもしれません。
しかし、家を所有すると住宅ローン以外にも費用がかかります。
固定資産税
火災保険や地震保険
外壁や屋根のメンテナンス費
給湯器や住宅設備の交換費
光熱費
将来の修繕費
そのため、家賃7万円と住宅ローン7万円を、まったく同じ負担だと考えることはできません。
現在の家賃だけで判断せず、家を建てたあとに必要となる費用まで含めて計画することが大切です。
私たちは「払える予算」から逆算します
私たちが最初に考えるのは、立派な家のプランではありません。
まず、お客様の毎月の生活を確認します。
手取り収入はいくらか
現在の家賃はいくらか
車などのローンが残っているか
お子さんの教育費はいくら必要か
毎月いくら貯金したいか
今後、車の買い替え予定があるか
旅行や趣味にどれくらい使いたいか
家を建てたあとも残しておきたいお金はいくらか
こうした内容を一緒に整理したうえで、毎月無理なく払える住宅費を考えます。
そして、その予算から土地、建物、付帯工事、諸費用を逆算していきます。
これが私の考える、
「払える予算から逆算した家づくり」です
住宅ローンの審査に通る上限額を目いっぱい借りるのではなく、ご家族の将来に余裕を残せる金額から考えます。
返済比率は「銀行の基準」だけで判断しない
返済比率とは、年収に対して年間のローン返済額が占める割合のことです。
金融機関によって基準は異なりますが、審査に通る返済比率と、実際の生活で安心できる返済比率は必ずしも同じではありません。
私たちは一つの目安として、返済比率を次のように考えています。
25%以下:比較的安全な水準
30%以下:家計全体を確認しながら検討する水準
35%以上:生活への負担を慎重に考える必要がある水準
ただし、同じ年収でも、ご家族の人数や車の台数、教育費、生活スタイルによって払える金額は変わります。
数字だけで機械的に判断するのではなく、それぞれのご家庭に合わせて考えることが必要です。
建物だけでなく、土地選びも予算から考える
土地探しを先に始め、気に入った土地を購入してから建物を考えると、予算が合わなくなる場合があります。
例えば、土地に予算を使いすぎてしまい、
希望していた間取りを諦める
必要な住宅性能を下げる
外構工事を後回しにする
借入額を増やす
ということになりかねません。
家づくりでは、土地と建物を別々に考えるのではなく、最初から総額で考えることが重要です。
土地、建物、付帯工事、外構、登記、住宅ローン費用などを含めた総予算を決め、その範囲内で土地と建物のバランスを取っていきます。
予算を抑えることは、我慢することではありません
「予算を抑える」と聞くと、安い家や小さな家を我慢して選ぶイメージがあるかもしれません。
しかし、私はそうは考えていません。
家族が本当に必要としているものを整理し、使わないものにお金をかけないことが大切です。
広すぎる部屋、使わない設備、必要以上に複雑な間取り、見栄のための装飾などを見直せば、暮らしやすさを守りながら予算を整えることができます。
大切なのは、
「これが一番高くて良い家です」
と勧められた家を選ぶことではありません。
ご家族が納得して、
「私たちには、これでいい」
と思える家を選ぶことです。
住宅会社に予算を伝えるのが不安な方へ
「年収が低いと思われたくない」
「頭金が少ない」
「車のローンが残っている」
「過去に住宅ローンの審査で否決された」
「この状況では家づくりは無理かもしれない」
このような不安から、相談をためらう方もいらっしゃいます。
しかし、大切なのは今の状況を隠すことではなく、早い段階で正確に把握することです。
状況が分かれば、借入額を調整する、既存ローンを整理する、購入時期を見直す、土地や建物の選び方を変えるなど、対策を考えられます。
無理に家を勧めることが相談ではありません。
場合によっては、
「今は建てないほうがいい」
「もう少し準備してから考えましょう」
とお伝えすることも、住宅会社の大切な役割だと私は考えています。
家づくりは、建てたあとの生活から考えましょう
住宅会社にとって、家が完成すれば一つの仕事は終わります。
しかし、お客様にとっては、そこから何十年という暮らしが始まります。
だからこそ私は、住宅ローンを借りられる上限から家を考えるのではなく、家を建てたあとも安心して生活できる予算から考えてほしいと思っています。
良い家とは、価格が高い家でも、広い家でも、豪華な設備が付いた家でもありません。
ご家族が毎月の返済に追われず、笑顔で暮らし続けられる家です。
「自分たちは、毎月いくらなら無理なく払えるのか」
家づくりを始める前に、まずはここから一緒に考えてみませんか。
アルファテックグループでは、家を売るためだけの資金計画ではなく、建てたあとの生活まで考えた資金計画をご提案しています。
まだ土地も建物も決まっていなくて構いません。
具体的に家を建てる時期が決まっていない方も大丈夫です。
まずは、ご家族に合った「払える予算」を確認するところから始めましょう。
無理な売り込みはいたしません。お気軽にご相談ください。
アルファテックグループ
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