
モデルハウスに騙されるな!その家、本当はいくらですか?
2026年08月23日 13:42
モデルハウスに騙されるな!その家、本当はいくらですか?
こんにちは。
アルファテックグループ代表の森岡真司です。
少し刺激的なタイトルですが、これから家を建てる方に、どうしても知っておいてほしいことがあります。
住宅会社のモデルハウスを見学すると、
「こんな広いリビングにしたい」
「このキッチンは素敵」
「こんな家なら家族も喜ぶだろうな」
と夢が膨らみます。
しかし、ここで一度、冷静になってください。
このモデルハウスは、一体いくらで建てられた家なのでしょうか?
価格も、坪数も、仕様も分からないままモデルハウスを見ても、ご自身の家づくりの参考にならない可能性があります。
モデルハウスは「標準的な家」とは限りません
モデルハウスは、住宅会社がお客様に魅力を伝えるためにつくられています。
そのため、一般的な住宅より広い間取りになっていたり、通常価格には含まれないオプション設備が数多く採用されていたりすることがあります。
例えば、
大きな吹き抜け
広いリビング
高級グレードのキッチン
造作家具や間接照明
大きな窓や特殊な建具
タイル仕上げの床や壁
高性能な空調設備
豪華な外構や植栽
などです。
もちろん、このようなモデルハウス自体が悪いわけではありません。
問題は、そのモデルハウスが自分たちの予算で建てられる家なのかを確認せず、見た印象だけで家づくりを進めてしまうことです。
「この家はいくらですか?」と聞いてください
モデルハウスを見学したら、まず住宅会社の担当者に質問してみてください。
「このモデルハウスを、土地代を除いて同じように建てたら総額はいくらですか?」
ここで重要なのは、「坪単価はいくらですか?」と聞くだけでは不十分だということです。
坪単価に何が含まれているかは、住宅会社によって異なります。
建物本体だけの価格なのか、付帯工事や諸費用まで含まれているのかによって、最終的な支払額は大きく変わります。
確認してほしいのは、次の内容です。
建物は何坪あるのか
建物本体価格はいくらか
オプション工事はいくらか
どこまでが標準仕様なのか
付帯工事はいくらか
外構工事は含まれているか
照明やカーテンは含まれているか
エアコンは含まれているか
登記や住宅ローンなどの諸費用はいくらか
同じ仕様で建てた場合の総額はいくらか
これらが分からなければ、そのモデルハウスが自分たちの家づくりの参考になるかどうかも判断できません。
坪数が違えば、同じ家にはなりません
例えば、見学したモデルハウスが40坪だったとします。
しかし、自分たちが予算内で建てられる家が28坪なら、同じ広さや空間をそのまま実現することは難しくなります。
40坪のモデルハウスで見た、
広い玄関
大きなシューズクローク
開放的な吹き抜け
広いランドリールーム
ファミリークローゼット
ゆとりのある子ども部屋
を、28坪の家にすべて入れようとすれば、どこかに無理が生じます。
部屋が狭くなったり、収納が足りなくなったり、廊下がほとんど取れなくなったりします。
だからこそ、モデルハウスを見るときは「素敵かどうか」だけではなく、
「この家は何坪で、自分たちは何坪の家を建てられるのか」
を比べる必要があります。
仕様が違えば、価格も大きく変わります
モデルハウスでは、見栄えを良くするために高級グレードの設備やオプションが採用されている場合があります。
モデルハウスで気に入ったキッチンが、実際の見積もりでは数十万円の追加になるかもしれません。
床材、建具、洗面台、照明、外壁、窓、断熱仕様なども、標準仕様とモデルハウス仕様で違う可能性があります。
見学するときは、気に入った設備を指して、
「これは標準仕様ですか?」
「オプションなら、いくら追加になりますか?」
と一つずつ確認してください。
聞きにくいと感じる必要はありません。
家づくりは、何千万円という大きな買い物です。価格や仕様を確認することは当然です。
「月々○万円」だけで判断してはいけません
モデルハウスを見たあと、
「この家が月々8万円台で建てられます」
と説明されることがあります。
しかし、その金額を見るときにも注意が必要です。
ボーナス払いは含まれていないか
頭金を入れた計算ではないか
返済期間は何年か
金利は何%で計算されているか
土地代は含まれているか
諸費用は含まれているか
将来、金利が上がった場合はどうなるか
条件によって、月々の支払額はいくらでも違って見えます。
月々の金額だけを見るのではなく、借入総額や総返済額、計算条件まで確認しなければいけません。
予算が明確なら、見るべきモデルハウスも明確になる
モデルハウスを見る前に、自分たちが無理なく払える予算を決めておけば、判断は簡単になります。
例えば、土地や諸費用を含めた総予算が3,000万円だと分かっていれば、総額4,500万円のモデルハウスを見て、それを基準に考える必要はありません。
もちろん、デザインや間取りの参考として見ることはできます。
しかし、
「このモデルハウスと同じ家が建てられる」
と思い込むことはなくなります。
予算が明確であれば、
土地にいくら使えるか
建物にいくら使えるか
何坪程度の家が現実的か
どの設備を標準にするか
オプションにいくら使えるか
が見えるようになります。
そうなれば、モデルハウスの豪華さに気持ちを動かされるのではなく、自分たちに必要なものだけを冷静に選べます。
なぜモデルハウスに惑わされてしまうのか
多くの方が家づくりで失敗する原因は、モデルハウスを見たこと自体ではありません。
「自分たちはいくらまでなら払えるのか」を決める前に、借りられる金額で家づくりを始めてしまうことです
銀行から4,000万円借りられると言われたから、4,000万円の家を考える。
住宅会社から月々これくらいなら大丈夫と言われたから、その金額まで予算を上げる。
この考え方では、家の希望に合わせて借入額が増えていきます。
本来は逆です。
まず、ご家族の収入と生活費から、無理なく払い続けられる金額を決める。
その予算の中で、土地、建物、諸費用のバランスを考える。
これが順番です。
「借りられる金額」と「払える金額」は違います
金融機関は、年収や勤務先、勤続年数、ほかの借入状況などから、融資できる上限額を審査します。
しかし、金融機関がお客様の毎日の暮らし方まで決めてくれるわけではありません。
お子さんの教育費、車の買い替え、家族旅行、趣味、老後の貯蓄など、必要なお金はご家庭によって違います。
住宅ローンの審査に通ったからといって、その返済が家計にとって安全だとは限らないのです。
家を建てたあとに、
「旅行に行けなくなった」
「車を買い替えられない」
「教育費が心配になった」
「毎月の返済で貯金ができない」
という生活になってしまっては、何のためのマイホームか分かりません。
モデルハウス見学前に、やるべきこと
私は、最初にモデルハウスを見ることを否定しているわけではありません。
実際の広さや設備、動線を体感できるモデルハウスは、家づくりを考えるうえで役立ちます。
ただし、見学する前に、次の3つを明確にしてください。
1.毎月無理なく払える住宅費
住宅ローンだけでなく、固定資産税、保険、光熱費、将来のメンテナンス費まで含めて考えます。
2.土地・建物・諸費用を含めた総予算
建物価格だけではなく、家を取得して生活を始めるまでに必要な総額を確認します。
3.自分たちに必要な広さと設備
モデルハウスにあるものをすべて欲しがるのではなく、自分たちの暮らしに本当に必要かを考えます。
この3つが決まっていれば、モデルハウスを見ても予算感を見失いにくくなります。
モデルハウスは「夢を見る場所」ではなく「比較する場所」
モデルハウスを見学するときは、次の質問をしてください。
この建物は何坪ですか?
同じ建物を建てると総額はいくらですか?
標準仕様とオプションを分けてください
オプションだけで合計いくらですか?
外構、照明、カーテン、エアコンは含まれていますか?
私たちの予算なら、どこまで実現できますか?
私たちの予算で建てた実例を見せてもらえますか?
特に重要なのは、
「私たちと同じくらいの予算で建てた家を見せてください」
とお願いすることです。
自分たちの予算とかけ離れた豪華なモデルハウスより、同じ予算帯で建てられた実際の住宅のほうが、はるかに参考になります。
見た目の豪華さより、建てたあとの暮らしを大切に
モデルハウスに感動し、その勢いで予算を上げてしまう。
そして、借りられる上限まで住宅ローンを組んでしまう。
これが、家づくりで後悔する大きな原因の一つです。
モデルハウスを見る前に、
「この家はいくらなのか」
「何坪あるのか」
「どこまでが標準仕様なのか」
「自分たちの予算で再現できるのか」
を必ず確認してください。
そして最も大切なのは、借りられる金額ではなく、
自分たちが無理なく払い続けられる予算から家づくりを考えることです
豪華なモデルハウスを建てることが、ご家族の目的ではありません。
家を建てたあとも、家族で食事を楽しみ、ときには旅行へ行き、子どもの成長を安心して見守れる暮らしをつくること。
その暮らしを守れる家こそ、本当に良い家だと私は考えています。
アルファテックグループでは、モデルハウスをご案内する前に、ご家族の生活を守れる「払える予算」を一緒に考えます。
まだ土地や建物が決まっていなくても大丈夫です。
無理な売り込みはいたしません。
まずは、ご自身の適正な家づくり予算を知ることから始めてください。
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